高校レベルの英文法: 教科書よりも原書で No.1 同格の that 節

こんにちは。

こんな英文を見つけました。

(1) There is an old legend that somewhere in the world every man has his double.
  (The Tenth Man/ Graham Greene/ Penguin Books/ 1985/ Page 12)

「There 構文」(There + be動詞 + 主語)(~がある/ ~がいる)は、
「存在」をあらわす構文で、
話の中で初めて出てくる「新情報」を示します。
最初の There は、弱く短く発音されて、
be 動詞 (←「存在する」の意) の後に「新情報」が出てくることを予告するので、
preparatory there (準備のための、前置きの there)とも呼ばれます。

*legend: 伝説、言い伝え。

There is an old legend で、「古い伝説がある」という意味です。

どんな伝説なのかというと、その伝説の内容は、
that somewhere in the world every man has his double」という語句で表現されています。

この that は、「あれ」とか「それ」とか、離れたものを指し示す語感があって、
この場合の that にも、「古い伝説があるよ、それはねえ、…….」というふうに、
聞き手の意識を導く働きがあります。
(↑近年の辞書や参考書には、そのような説明が見られるようになってきたと思います。)

この that は、接続詞です。
that somewhere in the world every man has his double」という語句の中には、
every man (←主部) has (←述部)という「主部+述部」が含まれているので、
that somewhere in the world every man has his double」を「節 clause」と呼びます。

legend = 「that somewhere in the world every man has his double」という「that 節」。
この「that 節」は、legend の「同格」と言われます。
legend that ~~ で、「~~という伝説」という意味です。

somewhere in the world は、「世界のどこかに」。
every man has は、「すべての人が持っている」。
every man は「どの人もすべて」で、
「すべて」と言いつつ、「個々の人」を意識しているから、
every の後には、man (数えられる名詞の単数形) がついています。

double は、「容姿がぴったり同じ人」で、
「生き写し」などと和訳されます。

(1) の試訳
 「どの人間にも必ず自分の容姿と同じ容姿の人間が世界のどこかに存在しているという古い言い伝えがある。」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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