高校レベルの英文法:教科書よりも原書で No.21 関係代名詞 which の非制限用法


こんにちは。

こんな英文を見つけました。

(1) The book, which is also being released in the United States, shot to the top of the Amazon and Barnes & Noble bestseller lists in May on the strength of its pre-orders. (雑誌 TIME)

文全体の主部は The book です。
そして、文全体の述語動詞は shot です。

shot は shoot (速い速度で突然動く) の過去形です。

*Barnes & Noble: 米国の書店チェーン

The book, (…………………………), shot to the top of the Amazon and Barnes & Noble bestseller lists…. という、文の骨格部分は、
「その本はアマゾンやバーンズ・アンド・ノーブルのベストセラーのリストの首位にまで急上昇した。」という意味です。

文の途中に挿入されている「, which is also being released in the United States,」という語句は、
この The book について補足説明をしています。

この which は、「関係代名詞 (relative pronoun) 」と呼ばれていて、
直前の book を指し示す「代名詞」であると同時に、
語句をつないでいく「接続詞」の働きも兼ねています。

which の直前にコンマが付いている「 , which 」で始まる「節」(文の一部で、主部+述部を含むもの)は、コンマ ( , ) があることによって、すぐ前の book という語との結びつきが「ゆるく」なっているので、「 , which 」を関係代名詞の「非」制限用法と言います。

, which 」で始まる「節」は、
この The book についての情報を付け足す「補足説明」の働きをしています。

also (~もまた) は、be 動詞の後ろに置かれますから、
…. is also の語順になっています。

「 is (…) being released 」のところを見ていきましょう。
「 is released 」という形は、「 be 動詞 + 過去分詞 」であり、「受動態」と呼ばれます。
released は、release (自由にする、放つ → 発表する、出版する) の過去分詞です。

*release (relax は類語) ← ラテン語 relaxare (ゆるめる、解放する) (re: 後ろへ、再び / laxare: ゆるめる)

「 is released 」は、「出版される」です。

「 is being released 」のように、
be 動詞の後ろに being が入っている受動態は、「受動態の進行形」です。

*「 be 動詞 + 過去分詞 」(~される)
  → 「 be 動詞 + being + 過去分詞 」(~されているところである~されつつある)

「 is being released 」は、「出版されているところである、出版中である」です。

*on the strength of ~: ~の影響で、~のゆえに (because of ~)
strength は strong (強い) の名詞形です。

its pre-orders の its は、「それの」(その本の) という意味です。

*pre-order: 事前注文。予約注文。
pre という接頭辞は、「前」、「以前」、「あらかじめ」をあらわし、
語源はラテン語の prae (先に、前方に、~の前に ← 時間的に、または空間的に) です。

(1) の試訳:「その本は、アメリカ合衆国でも現在発売中であるが、予約注文の影響で五月にアマゾンやバーンズ・アンド・ノーブルのベストセラーのリストの首位にまで急上昇した。」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



タイトルとURLをコピーしました