高校レベルの英文法:教科書よりも原書で No.10 仮主語の it


こんにちは。

こんな英文を見つけました。

(1) What has it been like to see your success snowball so quickly? (雑誌 TIME)

この like は「~のような、~に似ている」という意味で、
He is very like his father. (彼は父親にとてもよく似ている。) のように使われます。
What is he like? と言えば、「彼」の性質や特徴について尋ねる文になりますので、
「(彼は何に似ていますか。)⇒ 彼はどのような人ですか。」という意味になります。

What is he like? という文において、he という単語の代わりに、
「貧しいということ to be poor」という語句を使って、
「貧しいということは、どのようなものでしょうか。」
と言う場合はどうすればいいのでしょうか。

What is “to be poor” like? (← 誤文) と言うならば、
to be poor が主語として長すぎて、英語になりません。

そこで、形をきれいにするために、とりあえず it を主語にして、
What is it like…… で文を始めます。

そして、it の具体的内容である to be poor を後ろに回して、
What is it like to be poor? (貧しいということは、どのようなものでしょうか。)
で正しい文になります。
ここでは、it = to be poor です。

What is it like to + 動詞の原形?」(~するということは、どのようなものですか。)
という構文において、
この it は、仮主語とも言われ、特に和訳することはありません。
この it は、
文の後ろの方に「it の具体的な内容 (= to + 動詞の原形)(真主語 real subject)」が
出てくることを予告しています (preparatory it)。

(1) では、be 動詞が is ではなくて、has been になっています。
been は、be 動詞の過去分詞です。

この「have + 過去分詞」は、現在完了形と言われます。
この形は、「have + 過去分詞」の have が現在形であることからわかるように、
過去の状態が、今もなお継続中であることを表します。

そこで、「What has it been like to + 動詞の原形?」という構文は、
「~するということは、過去のある時から現在までの期間において、どのようなものでしたか。」
という意味になります。

(1) では、it = to see your success snowball so quickly です。

「see + 目的語 (O) + 動詞の原形」は、「O が~するのを見る」です。
snowball は「雪だるま式に急速に大きくなる」です。

to see your success snowball so quickly で、
「あなたの成功が急速に拡大するのを見ること」という意味になります。

(1) の試訳:「急速に成功を重ねるという事は、どのようなご体験でしたか。」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


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